最近のスマホゲームでよく見かける、ゲームアプリのキャッチコピー

  • 圧倒的な超美麗3Dグラフィック!
  • 全編フルボイス!超豪華声優陣!!
  • まるで映画のような体験を!!!

さて、ゲームの「おもしろさ」は、伝わりましたでしょうか?

おいしくなければ料理じゃない

例えば、飲食店。
ビジネスとして料理を提供するなら、美味しいのは当たり前。

もちろん、何を「美味しい」とするかは人それぞれ。
甘いスイーツ系が好きな人もいれば、香辛料たっぷりのエスニック料理が好きな人もいる。

だから、お店はどんな人に食べてほしいのかを決める。
そして、その人たちに向けて、なぜ美味しいのか、どう美味しいのか、食べるとどんな気持ちになれるのか…。
そのようなことを、写真や文章で一生懸命伝える。

さて、ゲームはどうだろう。
料理と同じように考えてみる。

ゲームなら、おもしろいのは当たり前。

「楽しい」「爽快感」「達成感」などの感情を味わいたい人に向けて、つくって伝える。
なぜ面白いのか、どう面白いのか、遊ぶとどんな気持ちになれるのか…。

素材の素晴らしさはわかった

冒頭で紹介したゲームのキャッチコピーは、料理で言えば食材の紹介をしているのと似ている。

  • 国産の黒豚!
  • 朝採りの新鮮卵!
  • 契約農家でつくった有機野菜!

これを見て「よし、食べに行こう!」と思う人は、そう多くないはず。

「美味しいとんかつ」が、厳選した食材で調理されているだろうことは容易に想像できる。
しかし、厳選した食材が使われている理由で食べるかどうかは別問題。

そこには、「美味しい」ことで得られるメリットが必要。
空腹が満たされるのは当然で、それ以外に笑顔が生まれるとか、幸せな気持ちになれるとか。

さて、ゲームの「おもしろさ」。
ゲームの演出として素晴らしい音と映像が必要な場合は、もちろんある。
しかし、音と映像が素晴らしいからと言って、どう「おもしろい」のかは誰も想像できない。

ファミコン時代のゲームがいまだに「おもしろかったよねー、あれ」と言われる理由は何なのか。
当時の見た目は、今のゲームから見たら貧弱そのもの。

  • 画素数 : (昔) 256 x 224ドット → (現)4096 x 3584ドット
  • 色数 : (昔)8色 → (現)フルカラー1677万色

こんな画質でも、夢中になって遊んでたんだよね。
もちろん、今よりずっとソフトの種類も少なかったし、SNSもない時代だったからかもしれないけど。


そう考えると、音と映像はおもしろ成分に含まれるけど、あまり重要ではないのかもしれない。

そりゃもちろん見た目だって大切

どんなに美味しい料理でも、汚れた容器に雑然と盛り付けられていたら誰だって食欲は失せるもの。
そこまで極端でなくても、ちょっとしたお皿の角度だけでも食欲が変わるという研究があります。

お皿の角度を変えるだけで料理はおいしく見える

料理は、まず「美味しそう!」と思ってもらえなければ、食べてもらえないのです。
「見た目はちょっとアレだけど、食べれば美味しいから」というのは、作り手やマニアのセリフ。

ゲームだってぱっと見で「遊んでみたい!」って思わなければ、遊んでもらえません。
「遊べばおもしろい」というのは、当たり前だし(そうあってほしいという願望も含めて)。

料理もゲームもぱっと見のインパクトも大切。
しかし、それと同じかそれ以上に中身が伴っていなければ、すぐに人気がなくなってしまうもの。

どんなビジネスも、見た目と中身が高い次元でバランスが取れた商品やサービスを目指していきたいものです。


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