人間の味覚は、5つの基本味を感じることができる。

甘味、酸味、塩味、苦味、そして旨味。

これらの強弱の組み合わせによって、色々な食べ物の味を楽しむことができる。

もちろん楽しむだけでなく、身体に入れてはいけないものを排出する役割もある。
例えば、腐敗した食べ物などだ。

味と思い出

味覚は出来事や感情などとセットで覚えていることが、多い。
例えば「おふくろの味」は、その代表例だろう。
他にも、楽しい、悲しい、などの感情とセットになっていることもあるだろう。
誰かと楽しく一緒に食べる食事は、一人で食べるよりずっと美味しく感じるものである。

仕事の思い出

仕事の経験も、感情と一緒に覚えていたりする。

会社員時代、同業他社と経営統合したときのこと。
当時執行役員だった私に、統合した相手の経営陣が与えた業務。
それは、倉庫整理だった。
その後3ヶ月の間、ホコリとカビにまみれながら20トンの荷物を整理した。
これは、苦い経験を悔しさと共に。

一方で、自分が開発したゲームソフトを買って遊んだ人から、手紙が送られてきたときのこと。
たったひと言だけ、「おもしろかったです」とだけ書かれていた。
このひと言に、とても励まされ、それまでの努力が報われたような気がしたこともある。
これは、ありがたい経験を嬉しさと共に。

同じ経験でも、人によって感じ方は違うし、すぐに忘れてしまうこともあるだろう。
人それぞれ違うことは、問題ではない。
一番問題なのは、何も感じないことなのかもしれない。
それは、何を食べても味を感じないと言っているのと同じだからだ。

おもしろ成分と旨味成分の共通点

仕事でも料理でも何でも美味しさを味わえるのなら、そんな幸せなことはない。
実際には、好みの味ばかり味わえるわけではないだろう。

良薬口に苦し、という言葉がある。
これは、仕事でも同じかもしれない。

自分が苦手な仕事ほど、実はその後の仕事にとって良いことに繋がっている可能性もある。

いくら好きだからといって、同じものばかり食べていたら栄養が偏ってしまう。
仕事も同じで、色々なことを味わうからこそ、バランスのよい仕事ができるのだと思う。

勘違いしないでほしいのは、別に無駄な苦労をしろと言っているわけではないということ。
好きな仕事をするのは大前提で、その中にあるいろいろな味をしっかり味わってほしいということだ。

料理に旨味成分が含まれていると、どんな料理も美味しく感じる。
仕事におもしろ成分が含まれていると、どんな業務も楽しく感じる。

おもしろ成分には、そんな効果があるのである。

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