食べたお皿の枚数によって、景品が抽選で当たる回転寿司があるのをご存知だろうか。

くら寿司のびっくらポンが、それだ。

5枚に1回抽選で当たる

くら寿司の各席には、お皿の投入口が用意されている。
そこに寿司を食べ終えたお皿を投入すると、5枚に1回抽選がはじまる。

抽選は、タブレット端末で行われる。
キャラクタと効果音によって、まるでアニメ番組を観ているかのような演出画面が表示される。
例えば、主人公が正義の味方となって怪獣をやっつける演出。
怪獣に倒されると「ハズレ」が表示され、倒されたと思ったら見事な逆転で「当たり」となることもある。
そのような演出によって、抽選結果が出るまでは画面にくぎ付けになってしまうのだ。

もし抽選に当たれば、ガチャガチャのカプセルが自動的に排出される仕組みだ。

この仕組みによって、つい5枚単位で食べてしまうのである。

びっくらポンの仕組みは楽しいだけでは終わらない

お店側のお皿を回収する手間が省ける。
しかも、お皿を自動カウントするので、お会計の自動化にも役立っている。

こうしたコストダウン効果は、お寿司の品質向上に役立っている。

結果的に、お客さんは楽しい上に安くて美味しいお寿司を食べることができるのである。

一石二鳥どこか三鳥か四鳥くらいありそうな仕組みだが、その中心はやはり「面白い」だ。

びっくらポンの「おもしろ成分」は、「5枚に1回」と「抽選画面演出」、それに「がちゃがちゃ」だ。

「5枚に1回」の目標設定とルールは、明確だ。
これくらいルールが単純だと、誰でも参加しやすい。
老若男女が来店する回転寿司だから、というわけではなく、どんな遊びでもルールの単純化は重要なおもしろ成分の一つだ。

「抽選画面演出」では、手に汗握る物語だ。
結果から見れば、5枚入れて抽選結果だけ表示するだけでも何も変わらない。
しかし、それでは味気ない。
この演出画面を観て、ハラハラドキドキしたいから、お皿を投入してしまうのである。
物語性も、おもしろ成分には欠かせない要素の一つである。

そして、「がちゃがちゃ」。
この面白さは、今更あえて言うことはないだろう。
何が出てくるかわからない楽しさと、全部揃えたくなる欲求がくすぐられる。
その証拠に、くら寿司では一定間隔で景品を入れ替え、毎回アイテムの紹介をしている。
さらに、「シークレットアイテム」を必ず用意している。

こんなおもしろ成分が含まれた、びっくらポン。

つまらないはずがないではないか。

裏ワザ「無限びっくらポン」

ちなみに、びっくらポンには無限技がある。

お皿を検知するセンサーは、投入口の近くにある。
そのため、皿の端を持って出し入れすると、何回でも抽選を発動させることができるのだ。

欲しいアイテムを手に入れるまで、何十枚も寿司を食べる必要はないのである。

ところが、だ。

先ほども説明した通り、この投入口は会計システムと連動している。
つまり、皿を出し入れした回数は、その分寿司を食べたことになってしまうのだ。

お寿司を食べに行くのか、景品が欲しくて行くのか。

人によって色々な楽しみ方ができるのも、くら寿司の魅力の一つなのかもしれない。


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