エンプロイーエクスペリエンス

舌を噛みそうな単語が並んでいるけど、最近の「働き方」における概念の一つ。

直訳すると「働く人の体験」。
以前、「カスタマーエクスペリエンス」(顧客体験)という言葉がよく使われていた。
人や企業によって定義は色々ですが、要はお金を払う人(顧客)が商品やサービスを通じて味わえる体験のこと。

一方、「働く人の体験」は、顧客に提供する側の体験のこと。
こちらも、明確な定義は存在しない。
決められた仕事を淡々とこなすだけではなく、その人がどれだけワクワクできる仕事なのか。
そのようなことを中心にした仕事や持ち場のあり方や考え方、といったところだろうか。

「仕事が楽しい」という価値

価値観を押し付けたり、多様性がなかったり、そういう昭和の時代のやり方とはまったく違う。

個人の価値観を大切にして、多様な価値観を認め合う企業文化。

ただ、言うのは簡単だが、実現するのは難しい。

一つは、目の前の業務が忙しすぎて余裕がない場合。
多忙は、人の心を無感情にする効果がある。
そのため、忙しい職場にカスタマーエクスペリエンスとか、エンプロイーエクスペリエンスとかを唱えたところで、浸透することはまずないだろう。

もう一つは、それまでの成功体験が変化を拒む場合。
経営者自身が「そんな目新しい概念を導入して、うまくいかなかったらどうするんだ?」と言う企業に新しい文化が根付くことはない。

できない理由は、いくらでもある。
それでも、「楽しく働く人を一人でも増やしたい」と覚悟を決めた企業なら、きっと成長できるだろう。

企業の魅力

日本は、すでに低成長の国の仲間入りだ。
今後はお金(給料)ではなく、「楽しく働ける文化」を魅力だと感じる人が、増えるはずだ。

人間と同じで、魅力はいきなりつくられるものではない。
着飾ったところで、すぐにバレてしまう。

文化はつくろうと思ってつくるものと、内面から滲み出てくるものの2種類がある。

身の丈に合った成長と、自分たちの価値観を大切にする企業なら、自ずとそこで働く人は楽しいはずだ。
そうした、本物の「楽しく働く」を実現できる企業しか生き残れない。
そんな時代のように思う。


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